夢のアウトドアライフ

TRiP EDiTORからの引用です。

今年のGWもいよいよ後半戦。せっかくの連休、日々の疲れを癒したいと思っている人も多いはず。そんなあなたにオススメなのが、森の力をとりこむ「森林セラピー」です。前回外国人が日本独自の「森林浴」に注目しているという記事を紹介しましたところ…
TRiP EDiTORさんは等々力渓谷(東京都世田谷区)も記事に。

私も等々力渓谷には数回遊びに行っています。しかし連休中ともなると人が多く、道中は行軍状態。たまたまですが、TVの取材でホンジャマカの石塚さんがニッコリ撮影中。こちらは気を使いカメラ前を避けて歩きづらい道を…

東京都緑化指導

東京都環境局:緑化計画書制度とういうサイトにある「東京都における屋上等緑化指導実績」というデータを見てみます。2000年から2016年までの17年間の緑化総面積は、約280万m²。東京ドーム(46,755m²)60個分です。※ただし実際に施工されたデータとは一致していないそうです。

さて、これをみると、東京都では年にドーム3.5個分の緑化スペースが出来てきたワケですが、これらを広めのダイニング&リビングスペース12畳相当(22m²)とすると、なんと年間7,486部屋相当のスペースが誕生している事になります。1区画あたりの面積を更にゆとりの24畳(44m²)とした場合、17年分で約6万3636区画分の緑地スペースがある事になります。

東京の住宅事情についてによれば、2020年時点で、東京都内の世帯数は約637万世帯です。すると6万3636区画のアウトドアライフスペースなら100世帯に1世帯はこのライフタイルが選択できる事になります。

ただし緑地といっても、路面の生け垣だのとそれぞれに小さく、およそ居住とは程遠い面の集積であることも事実でしょう。また道路、ライフライン・共用施設などのスペースも必要です。しかしそれでも200世帯あたり1世帯くらいにはなるでしょう。

新たなトレンド

ところで、住宅の老朽化や、人口分布の変化などから、リフォーム、リノベーション、空家問題と、様々なトレンドが出てきたわけですが、そこに「アウトドアリビング」「ベランダグランピング」例:ヘーベルハウスといったキーワードが出て来ました。
これらの前身は依然として人気の高いウッドデッキがある部屋とかでしょうか。
マンションの半外部分を広くとり、テントを出して、外気を楽しむといったライフスタイルも、かなり現実的になってきていますね。

一方で、アメリカにはキャンピングカー生活、モバイルハウスというライフスタイルが古くからあり、キャンピングカー専用スペースでは、電気や水道のライフラインを車に接続し、使用分を支払うといったビジネスが成立しています。これ日本ではほぼ無理ですね。そもそも当のアメリカでも、それは隠遁生活者、下流ノマド的な扱いもある気がします。

ですが、屋内の快適性安全性を可能な限りミニマムに野外に持ち出して、定住せずに生活したいという願いは、多くの人が本来的にもっているものではないでしょうか。

みらいの家・一つの夢

もしも、緑地化の目的を、より多くの人が流動的に使える、キャンプ居住地の建設、維持拡大とするなら、永住化・専有化を防ぐための利用期間の限定や、強制的な他キャンプ地への移動といった権力の行使も必要でしょう。

ですから、それは例えば、刑法、民法に対する付帯条項等を含む現実的な法。
例えば「緑地生活法」といった法令を制定し、より柔軟なライフスタイルを、人の総意である国家として規定する必要がありそうですね。

そのようなライフスタイルを選択する人が一定のボリュームに達すれば、地下1階、地上1階で、屋上部分は緑化というか地続きな家とか、新たな移動手段、ワークスタイル、様々なIoT製品と、これに関わる新製品、新サービスの需要は爆発的なのではないかという、みらいの家の、一つの夢です。

実現する力

森林の癒やしを、ショートトリップではなく、日々の生活に引き寄せて実現するとしたら、それには様々な力の行使が必要です。
力とは、時に権力であり、その本質は暴力ではないでしょうか。例えば、食肉を得るための行為ですが、それがどれだけ近代的に洗練されても、その本質は暴力のままです。
いかに暴力を有効活用するか。人が連綿と続けていることです。全くもって平和的で非暴力だと信じ切っている森林散策もまた、その実、非暴力では実現しない面を持っている訳です。
「癒やし」は受け身。何か神秘的なもの、自然からの恵みだと思い続けている限り「森からの癒やし」を身近にする生活は、いつまでも遠いままです。